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楽しむ禁煙:心も体も自由へ羽ばたこう!

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2005年 11月 19日

ナマコとタバコ

ナマコを最初に食べた人は誰だろう、あんなグロテスクなものを食べたのだから
きっと勇気のある人に違いない、とは良く聞く話である。
真偽の程は別にして、一般的には、食べるものが無くて腹をすかしていた人間が
手当たり次第に食べていたものの一つがナマコだった。というのが本当のところ
かもしれない。

ではタバコを最初に吸った人はどんな人だろうか。
現在では少年たちがタバコに興味本位に手を出すが、これは回りにタバコを
吸う人がいっぱいいて、煙を吸ってもすぐ死に至ることはないし、ある意味で快感を
得られるということを知っているから、簡単にタバコに手を出すのである。

では、その昔回りにタバコなんか吸う人が一人もいないときに、人はなぜあんなに
まずいものを吸ったのだろうか。

人類におけるタバコの起源について、興味深い文章があるので要点を書いてみます。

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タバコの始まり

マヤ族は生物に生命を与える太陽を崇拝し、火や煙を神聖なものとして崇める習慣が
あった。彼らは火の神を礼拝する際に、火の神の霊が宿るものとしてタバコを吸った。
また、タバコは神託を与えられるとして、その火の動きや煙の形から戦の勝敗や
未来の吉凶を占ったり、巨大なタバコを少年が吸い200人くらいの大人に煙を
吹きかけるといった儀式も行なわれたりした。

当初タバコは嗜好品としてではなく、宗教儀式的意味合いに加え病気にとりつく
悪霊を取り払う治療用のものとして考えられており、貴重な薬であった。
しかしタバコの持つ鎮静作用や心地よい興奮作用は、やがて嗜好品としてのタバコを
原住民たちのあいだに確立させた。その後タバコ文化は、マヤ文明からインカ、
アステカ文明に伝えられ、南北アメリカ大陸全土に広まっていた。

それぞれの地域でその用途はわかれたが、アメリカ大陸全体に残るタバコに関する
宗教儀式の話で圧倒的に多いものがある。それは、タバコを精霊たちの大好物
あるいは彼らへの最高の贈り物として、葉タバコやその煙を神や精霊に供えて
彼らをなだめ、彼らの力を授かり、彼らの好意を当てにするといった典型的な
アニミズムの例であった。

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このように宗教的な儀式の中でタバコの煙が用いられたのが、人間とタバコの
最初の関わり合いのようです。

その後コロンブスによってタバコはヨーロッパに伝えられ、スペイン、ポルトガル、
フランスへ伝わったとされています。特にフランスではタバコはさまざまな病気を治療する
薬として使用された時代もあったそうです。

麻薬としてのニコチンの認識どころか、一時期は有益な薬としてニコチンが理解されて
いたとは驚くべきことです。

その後はタバコは人体や環境にさまざまな害を与える麻薬としての考え方が、
世界共通の認識となりつつあることは、皆さんがご存知の通りです。

人間とタバコにも長い関わりの歴史があるようですが、もうそろそろタバコとの関係を
断絶してもいい時代になったのかもしれませんね。

by howsoonjp | 2005-11-19 14:44


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